コレクション
Inspiration & Colour range
私達はシンプルに一次元で構成されているブランドではありません。デザインスタジオから生み出されるのはレーダーの下を飛行し、ひっそりと浸透していく洋服たちです。私達のクリエイションの中心となっている国から発信される究極のGriffin流ミックスを施したアーバンスタイルは、孤立した島国ならではの伝統と、ライフスタイルや旅から得る自由な発想と結合し、AW10シーズンにおいてテクノロジーとミリタリーのミックスへと辿り着きました。オリジナルのミリタリーアイテムへの感謝の意とともに、50年代・60年代のアメリカンミリタリーユニフォームに注目しました。膨大なアーカイブと“Ice Station Zebra”(邦題:北極の基地 潜行大作戦-1968〔米〕)等のクラシックムービーからSnorkel JacketとSmock Jacketを掘り出しました。先シーズンは自身のヘリテージを振り返り、今シーズンは未来にフォーカスしています。同時にリバーシブルスモック、フィッシュテールスノーパーカー等、クラシックアイテムに関してはGriffinのアーカイブを掘り下げ最新の技術によりアップデートしています。イタリアで私達の工場のみがエクスクルーシブで使用している機械はアンステッチ技術における最高のマシンです。これまでは膨大なミニマム制限とともにポリエステルのスポーツウェア等を中心にアジアの一部でのみ使用されていました。私達はこの技術を次のステップへと進め、トラディショナルなウール地を3レイヤーの防水素材へボンディングすることに成功しました。レーザーカットとボンディングで仕上げたアイテムは、シームのないクリーンでシャープな仕上がりとなりました。この紛れもないテクノロジーとトラディショナルの融合はTechnical Bareskin、Softshell Jacketに使用されています。
上記したアメリカンミリタリーウェアへのリスペクトは素材のチョイスにも現れています。今シーズン、私達はかの高名なファブリックミル、Woolrich社と仕事をしています。伝統的でハイクオリティーなウール地と共に世界的にリスペクトされている会社で、アイデンティティーともなっている黒白、赤黒の格子柄をチョイスいています。他にはBritish Millerain社のトラディショナルなドライワックスコットン、贅沢なボリュームのウインターコーデュロイ、ベルギー・フランス・ドイツ・フィンランドのオリジナルカモフラージュを採用しました。どのアイテムもGriffinの根底にある伝統と革新、機能とファッションのミックスを引き続き継承しています。その結果として生まれたコレクションは究極のアーバンアウトドアミックススタイルとなっています。
コレクション全体を通して将来の継続性を考え、ローカル・伝統的技術・品質・歴史を尊重しながらも新たな技術と融合させることにより、今日のライフスタイルにフィットした機能を兼ね備えるアイテムへと昇華しています。
Core Items
Jackets
Griffinのミックススタイルを継続しながらも、象徴的な私達のオリジナルスタイルを表現するコレクションを創るにあたり、歴史を紐解き膨大なアーカイブを掘り起こすことに多くの時間を割きました。最新技術と伝統をミックスするなかで90年代中盤に提案していたBareskinを開発しました。“Technical Bareskin”の開発は4年前にスタートしたのですが、私達の創りたかったものが技術的に実現したのが今回のアイテムです。Woolrichのトラディショナルなウール地とイタリア・リモンタ社の3レイヤー素材を使用しています。テクニカルファブリックに生地をつなぎ合わせる際に重要なのは、ステッチを使用せずにテープ処理することです。しかしウールを接着することは不可能でした。天然素材に熱を加えても、化学繊維に接着することはできません。それだけこのアイテムは特別なものだということです。完璧に形作られたこのジャケットのサイドから袖下全域にはハンドメイドのRIRIジップが搭載されベンチレーション機能を果たします。さらにこのジップを全開するとフラットなBareskinシェイプへと変わります。このジャケットは必要な機能は全て兼ね備えています。止水ジップを接着した4つのポケット、2重構造の前立、スタンドカラー内部のフード、さらには袖口と背部のアジャスターによりフィット感を調整できる仕様となっています。
“Reversible Bareskin”はアメリカのミリタリーパーカーを基にしたスタイルです。非常に個性的で素晴らしいシェイプでミリタリーアイテムの中でも最も気に入っているものの一つです。着丈を長くし本物同様のフィッシュテールスタイルとしています。このBareskinはAラインのシルエットにほんの少しボリュームを増やし、後ろ裾が揺れ動くようにしています。完全なリバーシブルで、フィンランドの最新のデザートカモフラージュと上質なホワイトコットンのコンビネーションとなっています。これは映画“Ice Station Zebra”(邦題:北極の基地 潜行大作戦-1968〔米〕)からインスピレーションを得た色の組み合わせでカラーイメージは砂漠と雪です。
さらにはファーを使用したフードもこのコートのインパクトを語る上で外せないポイントです。こちらのファートリムはできるだけ道徳的な方法でファーを使用したいと考えた結果、私達の使用する工場で廃棄処理される予定だった端切れを集めてパッチワークしてつないでいます。
“Dartmouth Jacket”はフロント下部にポケットをボンディングしたショートジャケットです。これによりトラディショナルなスタイルにモダンな表情を加えています。このジャケットは完全なリバーシブル仕様で、表側にベルギーデザートカモ、内側にはウールリッチのウール地を使用しています。袖口のリバーシブルの仕様は1950年代のリバーシブルスノースモックを基にしています。こちらのジャケットのファートリムもできるだけ道徳的な方法でファーを使用したいと考えた結果、私達の使用する工場で廃棄処理される予定だった端切れを集めてパッチワークしてつないでいます。
このジャケットはミリタリーアイテムがほとんど化学繊維をしようせず作られていたことがアイデアソースとなっています。ウールは暖かく、コットンは撥水性があり、全てが自然に還る素材となっています。
“Hope Cove Smock”はシンプルな美しさを追求しました。50年代のUSミリタリーのスモックコートが基となっています。クラシックなシングルレイヤーのコットンと2色のWoolrichファブリックでの展開となります。非常に多様な用途を持つアイテムで、ジャケット感覚でもスウェット感覚でも着用いただけます。袖口にはアジャスターが付き、フロントには2つのポケット、首元はレースアップ仕様となりアジャスター付のフードが付きます。
前述のhope cove smockから発展したのが“Reversible Smock”です。シルエットは全く異なり分量感のあるたっぷりとしたアウターです。そのままゆったり着ていただいても良いですし、アジャスターを使用し体にフィットさせても素晴らしいシェイプとなっています。非常にソフトなヘリンボーンコットンのフレンチカモフラージュにWoolrichのウールを合わせています。こちらも袖口のリバーシブルの仕様は1950年代のリバーシブルスノースモックを基にしています。非常によくできた仕様です。
“Technical Softshell”ジャケットはソフトシェルとWoolrichのチェック地を使用したスリムなシルエットのジャケットです。非常にクリーンで現代的で高機能なのが特徴です。立体的にカットされた袖の縫い目はカモフラージュでパイピングしています。ネック周りからつながるフードにはスモッグからあなたを守るノーズパーツが付いています。伝統と革新の融合の最も分かりやすいスタイルではないでしょうか。
私達の地元イギリスはサマセット州のタンナー・工場と開発したのが“Parka Sheepskin”です。パターンは私達のもので、袖のディテールと後ろ身頃の分量が特徴です。RIRIのジップを使い、背中のカットは本物のパーカーと同様のフィッシュテールとなっています。色は2色でそれぞれロング丈、ショートバージョンがあります。
Trousers
“Thai Pant”は10年前にコレクションに採用したスタイルです。非常に人気があったにもかかわらず、それ以降一度もリリースされていませんでした。この素晴らしいシルエットを再リリースするのにパーフェクトなタイミングかと思い今回コレクションに加えました。今期のスタイルはスノーパンツとタイパンツを合わせたような仕様となっています。非常にゆったりとしたシルエットで、股上をかなり深く設定しています。このパンツはシェイプを形作る為、バナナシームディテールを採用し、シームが脚部分に縦に走っています。また立体的にするために後ろ側にダーツを使用しつまんでいます。ポケット部の止水ジップと裾口のドローコードを足し、全体的にハイテクな雰囲気となっています。これは私達の最も気に入っているパンツです。フィンランドデザートカモ、ジャーマンカモ、ブラックでの展開です。
“USMC Trouser”はお客様、バイヤーからのリクエストにより数年に渡り毎シーズン展開されているスタイルです。最初は1945年のボイラースーツから開発されたもので、太目のシルエットと深い股上が特徴です。大きなコンバットポケットと裾部にアジャスターの付いた非常に快適な履き心地のパンツです。今シーズンはコーデュロイとコットンツイル、スウェットでも展開しています。コーデュロイとツイルは後染めによる深みのある色合いです。またこのパンツの兄弟的存在の“Hanoi Pant”も忘れてはいけません。少し細く、股上を浅く仕上げたこちらはより多くの人にとって履きやすいスタイルではないでしょうか。
“Archback Trouser”はGriffinのアイコンともいえるスタイルです。もともとはビンテージのクライミングパンツからのデザインです。脚部は人間工学に基づいてデザインされており膝部分にはダーツが入ります。フィットは太めですが、股上の深さとマッチし素晴らしいシルエットとなっています。今シーズンはディテール・シルエットの違う2種類を展開しています。
“Banana Trouser”は4枚のパネルで構成されるスリムなパンツです。裏側の膝部分の切り替えにより、スリムながらも動きやすく立体的なシェイプとなっています。Woolrichとデニムのコンビネーション、フレンチカモフラージュとコットンヘリンボーンのコンビネーションがあります。
Collaborations
AW10シーズン、私達はアメリカ・ペンシルバニアを拠点に世界的に名を馳せるWoolrichと仕事をしています。今回のUSミリタリーにインスパイアされたコレクションにおいてアメリカのトラディショナルな生地を使用することが重要なポイントでした。その中でもWoolrichのシグネチャーともいうべき、2種類のチェックをチョイスしました。
また先シーズンに引き続き、イギリスのBritish Millerainのワックスコットンも使用しています。ランカシャーをベースミリタリーからワークウェアまで幅広い用途にワックスコットンとキャンバスを130年に渡り提供し続けている生地屋です。以前に自分の車のカバー用にツリーカモフラージュをプリントしたキャンバスカバーを作ってもらったことがあり、今度はトラディショナルで最高品質を誇るドライワックスコットンを使用しコレクションアイテムを作りました。この素材は非常にタフなのに軽く、水をはじきます。
Woolistic Sportswearともコラボレーションし自転車に乗る友人・お客様からリクエストの多かったサイクリングジャージーを製作しました。スイスのニットカンパニー、Woolisticはメリノのサイクリングジャージーをデザインし始めてから、まだ10年ですがこの短い期間に世界中からの評価を築き上げました。スイスの伝統的なカラーを使用しファッションとスポーツの架け橋となるアイテムを創り上げました。バックポケットには彼らと私達のロゴマークが入り、シルエットは機能面を考慮しスリムになっています。
今シーズンはイギリスはケント地方をベースに地位を確立したシャツメーカ、Rayner & Sturgesとのコラボレーション商品もあります。100年近くシャツを作り続け、最近ではSaville Rowのテーラーやハイエンドデザイナーに提供しています。高品質なイギリス製のシャツにイタリアAlbini社の高級なシャツ素材を使用しました。
Manufacturing
レーベルのスタートから15年以上が経過し、現在のコレクションはイタリアの工場をメインに生産しています。Jeff Griffin自身がイタリアで修行したということもあり、イタリアの生産背景をサポートし続けているのです。これは工場の技術・品質、また素材のクオリティも理由の一つです。アルプスの谷間にある工場、そこで働く人々は情熱的で非常にイタリアン気質です、また自分達の関わっている洋服に誇りを持ち仕事しています。また可能であれば、イギリス国内での生産も可能な限り探し採用しています。今シーズンはサマセットをベースに“なめし”から縫製までを手掛けるシープスキンの工場を使用しています。



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